2014/12/17

アクチュアリーとは&なるためには

分野: その他  レベル: アクチュアリー

確率論や統計学などの数学を使う職業と言われる「アクチュアリー」について。2014年現在の情報について自分が知っていることをまとめました。

アクチュアリーとは

数学科に進むと研究者,教育者になる人が多いですが金融系などの会社に就職する人もいます。

その中でも就職先として人気が高いのがアクチュアリー。保険会社などで確率論や統計学を用いて,「保険料の算出」「保険商品の作成」「決算業務」「資産運用」などなど様々な業務を行います。主に生命保険,損害保険,年金の3分野で活躍しています。

数学科からの就職先として人気が高いですが,数学科以外でもアクチュアリーはいます。中には文系の人もいるようです。

よいこと

  • 資格を持っとけば食いっぱぐれないだろうという安心感。
  • (多くの企業では)本社勤務→転勤がない。
  • お給料など待遇面も安定。
  • 「エリート」という世間の一部の認識

よくないこと

  • 専門的な数学は必要としない。巷では四則演算できてExcel使えれば十分とさえ言われるくらい。「ガチで高度な数学をしたい」という欲求は満たせないと思います。
  • 資格取るのが大変,内定取るのも大変。
  • 「数学しかできない」という世間の一部の認識(これは間違っていると思います。実際アクチュアリーの方は話すのがうまい方が多いです。)

アクチュアリーになるには

1:アクチュアリーの資格を取る
2:アクチュアリーを採用している企業から内定をもらう

  • アクチュアリーの資格試験については後述しますが,多くの人は入社後(内定後)に取ることになります。資格試験の中でもかなり難しい試験です。
  • 2も難しいです。アクチュアリーは人気がある割にポストが少ないので狭き門です。数学ができるだけでは就活は突破できません。(他の職業でもそうですが)アクチュアリーは特に,他人に分かりやすく説明する力が重要なので,普段から意識しておくとよいでしょう。

資格試験について

学部3年生から受験できますが,多くの人は内定をもらった年,入社後に勉強して資格を取得することになります。受験チャンスは年に1回。クリスマスあたりです。取った科目は(年会費を払う必要がありますが)キープできます。

最近では内定前に就活対策として何科目か受験する学生もいます。実際に就活に役立つかどうかは分かりません。(個人的な意見としては「資格は就活に少しは役立つが,面接できちんと話せることの方が重要」だと思う。)

最短だと2年(1年目に1次試験5科目全部合格→2年目に2次試験2科目合格)で取れますが,多くの人は3〜5年以上かかります。

合格率は非常に低いですが,実際は申し込んだだけで受験していない人や記念受験する人もいるようで,きちんと勉強した人の合格率は「非常に低い」ということはありません。ただし「時間が作れない」「つまらない,飽きた」などの理由から「きちんと勉強するのが辛い→結果合格できない」という感想は多く聞きます。

1次試験

  • 数学,生保数理,損保数理,年金数理,会計・経済・投資理論という5つの科目があります。
  • 基礎的な知識を問うもので,マーク式です。
  • 合格点は60点。合格率が年によってかなり異なるので運の要素も大きい。
  • 1次試験に1科目でも受かった人を研究会員,5科目受かれば準会員となります。

2次試験

  • 生保,年金,損保の三つのコースから一つ選びます。それぞれ2科目あります。
  • 専門的な知識を問うもので論述が中心。覚えることが非常に多く,突破するのが難しい。
  • 2次試験に受かった人は正会員となります。

(自分はアクチュアリーではありません,2次試験は受けていません,補足などあればご連絡下さい。)

2014年アク試験は今日までの3日間でした。受験された方,お疲れ様でした。
分野: その他  レベル: アクチュアリー